ライター稼業が身にしみついている

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学生の頃からすでに40年近く、ライターをしている。

主に釣りを専門としていたことから「フィッシングライター」なる肩書を勝手に考え、勝手に使い出した。大学を卒業し、初めて税務署へ確定申告の書類を提出すことになったのが、そのタイミングである。自らの職業というか、職種を出来るだけ詳細に書かなければいけなかったからだ。

「文筆業」というのはおこがましい。

駆け出しの物書きらしく、まあ自分なりに文字を書いて何とか生計を立てようとしているのです、といった、まさに平身低頭、恐る恐る税務署の門をくぐり、お願いですから弱き駆け出しライターをいじめないでください、といった願いを込めての苦渋のネーミングなのである。

それから40年弱が経ち、「フィッシングライター」やら「釣りライター」という言い方はもはや一般的となった。そしていつからか、税務署へ提出する申告書のぼくの肩書は、「文筆業」で通っている。年に一度、税務署の門をくぐる度に、色々なことが思い出されるのである。

さて、長きに渡りライター稼業をしていると、知らず知らずのうちにネタ探しをする癖が身についてしまうことになる。毎月たくさんの連載を抱えている時などは、ネタ探しというより、ネタ漁りと言ってしまった方がよいくらいであった。

現在抱えている連載は、とにかくたくさん書いていた頃に比べ4分の1程度であるから、漁ることはなく探す程度で済む。ところが、身についてしまった業の癖は、そう簡単に払拭できずついついネタ探しをしてしまうのである。

当然、1回釣りに行けば、最低1つ。場合によっては、タックルのこと、仕掛けのこと、ルアーのこと、餌のこと、船上の人間模様、釣り人の癖、船頭さんの癖、周囲の釣り船の様子、海、空、波、風、気候等など、ありとあらゆることをテーマにエッセイを書きたくなってしまう癖が抜けきらない。

親しくさせていただいている大作家の夢枕獏さんは、1番の趣味が小説を書くことで、2番目の趣味が釣り、と常々語っているのだが、ぼくはきっと、1番の趣味が釣りで、2番目の趣味が拙いながら文章を書くことなのだろう。

先般北海道へテレビ番組用の取材釣行へ出掛けた際も、3日間の釣りの最中に、図らずも多くのテーマを見つけてしまった。

テーマの詳細はさすがに伏せさせていただくが、何葉かの写真を掲載しておくので勝手に想像していただきたい。

ああ、早くどこかで書きたいなぁ。

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